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2023年03月14日
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生鮮サバ類 2月銚子99%減19トン

海洋熱波で高水温要因か

生鮮サバ類(マサバ・ゴマサバ含む)の水揚量は前年を大きく下回っている。全国主要港における2月の生鮮サバ類の水揚量は前年同月比38%減の1万1790トンだった。特に、昨年は3位の水揚量だった千葉・銚子が99%減の19トンと顕著に減少した。

銚子が落ち込んだ要因のひとつは、常磐海域の高水温と考えられる。加えて、北部巻網漁船が狙う魚種をマサバからマイワシに変えたとみられる。

また、長崎・松浦と長崎の水揚量も1000トン以上の下げ幅。一方、鳥取・境港の水揚量は54%増の4001トン。2月で最も水揚量が多い漁港となった。

太平洋側は水揚げが少なく、サイズを測定しなかったが、山陰と山口県沖含む対馬海域は1尾200グラム台の0~1歳魚が主体だった。

3月1~9日の水揚量は前年同期比76%減の2515トン。銚子や境港、松浦の2021~22年3月の水揚げが同2月と同程度。今年も同じ傾向の見込み。海洋熱波は3月中旬まで続く見込みであり、常磐海域では低調な漁況が続くと想定する。

(みなと新聞取材)

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