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2023年03月10日
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生鮮ビンナガ 全国漁3%減3135トン

1~2月 紀伊勝浦中心に水揚げ

全国主要漁港における生鮮ビンナガの2月水揚量は前年同月比2%減の1671トンだった。和歌山・紀伊勝浦を中心に、千葉・銚子や宮城・塩釜でも水揚げが多かった。1~2月の累計水揚量は前年同期比3%減の3135トンと前年をやや下回り、2018~22年の過去5年平均と比較すると15%少なかった。

2月全体の水揚量を漁港別にみると、紀伊勝浦は前年同月比10%増の946トン、銚子は24%増の393トン、塩釜は44%増の231トンだった。宮崎・油津も75%増の63トンを記録した。3月2日時点の水揚量は170トン。そのうち、紀伊勝浦が101トンと全体の6割を占める。昨年3月の水揚量は1180トンだった。

昨年の生鮮ビンナガ漁は当初から不調で年間を通じても少なく、21年比39%減、豊漁だった20年比では66%減だった。20年は4~6月にかけて水揚げがまとまり好漁だったが、1~2月の累計水揚量自体は今年と比較してほぼ同程度だった。

生鮮ビンナガの盛漁期は5~7月。ここまでの水揚げ状況は例年と比べるとやや少なめだが、豊漁だった20年の漁期初めと同程度の数量ではある。今年は昨年より上向き、例年並みの水揚げになることを期待している。

(みなと新聞取材)

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