全国主要漁港における2月1~22日の生鮮マアジの水揚量(速報値)は前年同期比80%(約2000トン)増の4510トンと大幅に増加した。漁港別では境港(鳥取)が10倍の2149トンと好調。山陰への来遊が多かったとみられる。
生鮮マアジの水揚量は今月上旬(1~10日)が44%増の2309トン、中旬(11~20日)が2・7倍の2195トンと好調だった。境港の他、松浦(長崎)も32%増の1307トンと増加した。
近年の水揚量は安定しており年変動が少なかったため、前年同期よりも2000トン多く漁獲されたことは予想外であった。
2月の主漁場は山陰と対馬海域で、巻網の漁獲が主体。水揚げサイズは体長20センチ、120グラム程度の1歳魚が主体で、体長19センチ、80グラム未満の0歳魚も混じる。1月にみられた体長28センチ以上、300グラム程度の2歳魚はほとんどいなくなった。
マアジの過去5年間の水揚量は全国的に安定しており、山陰の好漁が上乗せされる見込みである。
(みなと新聞取材)