1月は生鮮マアジの水揚げが振るわなかった。1~27日の全国主要水揚量(速報値)は前年同期より6割少ない1766トンだった。前年に1402トンと最も水揚量が大きかった鳥取・境港での水揚げはほとんどなく、今年1月に同港で水揚げした主要魚種はサバ類とブリだった。
1月は巻網で漁獲した生鮮マアジを長崎・松浦と長崎で水揚げ。最も水揚量が多い松浦が前年同期比25%減の761トン、長崎が4割減の506トンになった。続く佐賀・唐津も約3分の1の153トン、鹿児島・枕崎は約5分の1の112トンと大幅に減少した。
各海域で漁獲するサイズは対馬が1尾100~180グラムの1歳魚主体、九州西沖が同220グラム以上の2歳魚が主体となっている。
2月の水揚量は前年並み(前年2月の水揚量は4778トン)になる見通し。近年、生鮮マアジの全国月別水揚量の傾向は安定し、年変動は少ない。主漁場は対馬と九州西沖に加え、従来通りの山陰になると予想される。サイズは1月同様の組成が見込まれる。
(みなと新聞取材)