生鮮ブリ(イナダ・ワラサなど含む)の水揚げが振るわない。12月1~22日の全国主要港の水揚量(速報値)は前年同期比42%減の1254トンにとどまった。特に昨年12月の水揚げの中心だった鳥取・境港が落ち込んだ。全国主要港の平均浜値は7割高から2倍のキロ545円となった。
主要港別では、岩手・大船渡は220トン(前年同期は9・6トン)だった。三陸ではイナダサイズ(1尾1キロ)の定置網物を水揚げしている。千葉・銚子は前年同期比61%減の123トンとなった。
境港は68%減の389トンにとどまった。鳥取県水産試験場によると、しけの影響で出漁隻数が減少したことが要因。ただ「2歳魚(ワラササイズ)はいる」と説明する。水揚げの主体は1尾4~6キロのワラササイズという。
なお、境港の2022年1~11月漁獲量は1万468トンで、21年累計(1万70トン)を上回った。県水試によると、今年の序盤はツバスサイズ(1尾1キロ超え)がメインだったが夏以降はワラササイズが中心となった。
(みなと新聞取材)