全国主要港における11月の生鮮釣カツオの水揚量(速報値)は前年同月比37%増の1166トンだった。中心となった鹿児島は7・4倍の1015トンとなった。一方、前年同月に水揚量が最も多かった宮城・気仙沼は97%減の12トンと大幅に減少した。近海の一本釣船の漁場は11月上旬に例年より早く南下した。
今年は11月までの累計水揚量が豊漁だった前年同期と比べると、4割弱少ない2万5125トンとなった。不漁だった2020年同期比では2割強増となっているものの、過去5年同期比では2割減の水準に当たる。
12月上旬現在、一本釣船は終漁。同1~6日の水揚量の全量が鹿児島であり、前年同期比77%減の13トンだった。釣以外で三重・和歌山などの引縄物の水揚げが少量続いているという。
同中旬以降は一本釣船がドック入りするため、九州や高知沿岸の小型船の日帰り操業が主体となるだろう。なお、過去5年の12月の平均水揚量は148トンとなっている。
(みなと新聞取材)