全国主要漁港における11月1~24日の生鮮マアジの水揚量(速報値)は前年同期比2・3倍の3392トンと大幅に増加した。生鮮マアジの水揚量は今月上旬(1~10日)は前年同期比62%増の1035トン、中旬(11~20日)は2・3倍の1735トンだった。12月の漁獲量は前年並みで推移する見込み。
11月の主漁場は九州西沖と山陰。山陰は中小型巻網の漁獲が主体で、大型巻網も漁獲する。山陰中小型巻網の漁場は主に隠岐海域で、大型巻網の漁場は若狭湾―山陰西部と広く、時期によって狙う魚種や漁場を機動的に変化させている。
水揚げサイズは体長16~24センチの1歳魚が主体で、対馬と九州沖では2歳以上の魚体が混じる。対馬では31センチ以上もあった。漁港別の水揚量は長崎が3・6倍の1023トン、松浦(長崎)が2・9倍の828トンと大幅に伸長した。境港(鳥取)も2・1倍の897トン、浜田(島根)は9・8倍の293トンと増加した。隠岐海域への来遊が多く、山陰大型巻網も操業したため水揚量が増加した。
(みなと新聞取材)