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2022年09月27日
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生鮮釣カツオ 8月気仙沼7割減1300トン

漁場沖寄りで水揚げ回数減

生鮮釣カツオの水揚げ不振が続いている。主要港での8月の水揚量(速報値)は前年同月比6割減の2311トンだった。漁場が近海ではなく、沖寄りや南方に形成されており、水揚げの減少につながっている。

生鮮カツオの主要水揚げ港である宮城・気仙沼の8月水揚量は67%減の1341トン。9月1~10日が598トン、11~20日が487トンだった。気仙沼漁協によると、9月に入り近場の漁場でも水揚げがあるものの、沖寄りに漁場が形成されていることが、水揚げ回数の減少に影響している。魚体は「近場の漁場が1キロ前後、沖が5~6キロ」と同漁協。「10月に入ると、より脂ものってくる。水揚げの増加に期待している」と話す。

例年9~10月は「戻りカツオ」の時期とされ、刺身など生食商材として市場に流通する。一本釣、巻網船ともに三陸沖などの近海や東沖で操業し、生鮮品の他に一本釣漁船のブライン凍結1級品(B1)、巻網漁船のブライン凍結特別選別品(PS)が気仙沼や静岡・焼津などに水揚げされる。焼津の漁業関係者や加工業者らによると、今年は東沖に漁場が形成されておらず、現時点では冷凍の一本釣漁船や巻網漁船は南方で操業している。

(みなと新聞取材)

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