全国主要港における1~7月(速報)の生鮮マイワシの累計水揚量は前年同期比1割増、過去5年平均比4割増の40万5626トンだった。近年を上回るペースで水揚げがある。直近の8月上旬~中旬(1~19日)の水揚量は前年同期の2・6倍に当たる8912トンだった。
8月上旬~中旬で最も水揚量が多い北海道・釧路は4・2倍の3264トン。8月になって水温がわずかに下がった。釧路沖での巻網漁により、1尾50グラムサイズを中心に漁獲している。
続いて多い北海道・広尾は前年同期に実績がなかったが、今年は1743トンを水揚げした。長崎・松浦も1トン未満だった前年から今年は1040トンとなり、全体をけん引している。千葉・銚子港は前年同期の6・8倍の749トンに伸びた。
8月下旬~9月も引き続き釧路での1尾50グラムサイズの水揚げが中心となる見通し。水揚量は水温次第ではないか。高水温になれば前年並みに少なくなるだろうが、現段階では水温が少し下がっている。今後の水揚量も前年を上回る可能性がある。
(みなと新聞取材)