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2022年08月12日
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生鮮釣カツオ 水揚げ6割減3850トン

7月 北上少なく気仙沼振るわず

7月の全国主要港の生鮮一本釣カツオの水揚量(速報値)は前年同月比63%減の3850トンだった。不漁だった2020年比では1割増となったが、豊漁だった昨年の水準は遠い。今年は東北沖に北上するカツオの来遊量が少ない。平均浜値は前年同月比2・7倍のキロ471円だった。なお、巻網物の水揚量も92%減の337トンと低迷した。

7月の主要港別の釣物の水揚量は、千葉・房州勝浦で43%増の914トン、鹿児島は13%増の665トンとなった一方、宮城・気仙沼は75%減の2026トンと振るわず。気仙沼での中心サイズは1尾4~5キロの大型魚だった。

近海竿釣船の主漁場は7月上旬の房総南東沖から中旬には常磐沖、さらに東北沖に北上。今年も黒潮の続流域で漁場が形成された。今後も大型魚の漁獲は続くが、北上はある程度制限される。今後は徐々に中型魚が出現して北上、気仙沼に水揚げされるが量的には去年より大幅に少ない予想。

気仙沼漁協は「盆明けには戻りガツオの水揚げが始まる。厳しいだろうが挽回してほしい」と望みをかける。

(みなと新聞取材)

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