7月1~22日の全国主要港における生鮮スルメイカの水揚量は、前年同期比82%増の1662トンだった。日本海側の水揚げについては、本来は6月が盛漁期だが、しけなどにより操業が後ろ倒しになり、7月の数量が増えたのではないかと推測される。
6月の水揚量は1832トン。前年同月比8%増だが、2020年同月と比べ、約6割減の水準となっている。
7月の水揚げ港別にみると、最も多い金沢は前年同期比44%増の703トンを水揚げした。サイズは1尾200グラム前後。石川県水産総合センターは「漁期が遅くなり、6~7月が中心となっている傾向を反映しているのでは」と説明する。今後の予測はまだ行っていないが、前年の8月は「操業隻数が減った」と指摘する。
太平洋側は青森・三沢が2・4倍の114トン。下北半島の昼イカ漁が順調なスタートだった。宮城・石巻の沖底漁も休漁とならなかったため、前年同期の2トンから109トンに伸びた。
(みなと新聞取材)