7月1~14日の生鮮マイワシ水揚量は前年同期比18%減の4万5834トンだった。北海道東の釧路や広尾、宮城・石巻など東北各港を中心に水揚げされている。
6月の水揚量は前年同月比41%減の4万6969トン。主な漁場は千葉・犬吠埼沖、金華山沖、釧路沖だった。6月27日から道東巻網漁が始まり好調だった。
7月は銚子沖、金華山沖、釧路沖が漁場。前年は沖合を北上する魚群が多く、金華山沖に漁場が形成する前に道東沖に漁場を形成した。今年は6月中旬ごろまで黒潮続流による水温上昇の影響が少なく、沖合ではなく沿岸を北上した魚群が多く、銚子沖、金華山沖、釧路沖と順当に北上を進めている。
6月下旬から道東沖の表面水温が急激に上昇し、マイワシの大型魚がさらに東の海域へ来遊しているが、巻網は日により漁獲量に差がある。鳥取・境港では現在、隠岐海峡周辺で鮮魚出荷の大型魚を水揚げしているが、7月下旬以降は10センチ前後の0歳魚の水揚げが考えられる。
(みなと新聞取材)