6月の全国主要港の生鮮一本釣カツオの水揚量(速報値)は5117トンだった。過去5年平均をやや上回る。前年同月比では7%減、不漁だった20年同月比では86%増。1~6月の累計では例年並みの1万3320トンとなった。
6月の主要港別の水揚量は、宮城・気仙沼で前年同月比10%増の2300トンを記録。房総―常磐沖や東北沖を主漁場に、1尾4キロサイズを主体に水揚げした。千葉・房州勝浦は58%増の2162トン。主漁場は伊豆諸島周辺や房総沖。勝浦漁協によると大(1尾3・2~3・8キロ)や特大(3・9~4・7キロ)、特々大(3・9~4・7キロ)サイズがメインだ。
前年は今年より小さい中サイズが主体だったが、今年はこの時期にしては例年の倍ほどの魚体重である。
現在は大~特大サイズの南下が始まり、今後の水揚量は減っていくもよう。6月には東北沖にも漁場が形成されて徐々に中サイズも混じり始めたが現状は群れがあまり見えない。今年は薄い群れを漁獲する年になりそうで水揚げペースは落ちるのではないか。
(みなと新聞取材)