5月の全国主要港のマイワシの水揚量(速報値)は19日現在、前年同期比7%増の3万7414トン。太平洋岸、日本海岸ともに順調に漁獲が進み、巻網を主力とする千葉・銚子と鳥取・境港、定置網を主とする宮城・石巻が中核の水揚げ港となっている。
最も水揚量が多いのは太平洋岸の銚子で、2万1593トン(前年同期比10%減)ながらも、未成魚越冬群、北上群が混ざって水揚げされていると考えられる。石巻は4745トン(2・2倍)。中旬現在、銚子では45グラム、石巻では40グラム程度の魚体が主体。
太平洋岸については3月の銚子での水揚量(3万5452トン)は過去5年で最高であり、今後については巻網の漁場が徐々に北上し、巻網船の石巻への水揚げも始まる見込みである。
日本海側では境港が6175トン(5・1倍)と生産を伸ばし、5月中旬の主体は65グラムサイズ。境港では3月が1万9214トンを水揚げる好調ぶりで、3月ほどではないが、4~5月も順調に続いている。
(みなと新聞取材)