4月の生鮮マアジの水揚量は前年並みとなっている。4月1~28日の全国主要漁港における水揚量(速報値)は前年同月実績比3%減の6487トンだった。今後の水揚量についてはブリやマサバの水揚げ状況も影響してくるだろう。
4月の主漁場は長崎県対馬―九州西沖の海域で、大中型巻網による漁獲が中心。漁港別では境港(鳥取県)が3・7倍の1446トンと増加。松浦(長崎県)は3%増の1407トンだった。今年は一昨年4月と同様に境港でのマイワシの水揚げが多く、4月下旬から増え始めた。大中型巻網では4月からブリの水揚げが増え始め、マアジの水揚げが少なくなった。
水揚げされた魚体は境港(漁場は山陰沖)が20グラム程度の体長12センチの0歳魚が中心で、松浦(漁場は九州西沖)が200グラム程度の体長23センチの1歳魚が中心となっている。
5月は例年水揚げが増加するが、ブリが好漁となればブリ狙いの船が増える他、境港ではマサバの水揚げも増えており、マアジの水揚げが少なくなる可能性がある。
(みなと新聞取材)