4月1~20日の全国主要港の生鮮一本釣カツオ水揚量(速報値)は1353トンとなった。不漁となった2020年の4月累計の1196トンを上回ったものの、豊漁だった21年の4月累計の2877トンには届かない。今年4月の水揚量は16~21年4月の平均よりも少ない。
主な水揚げ港のうち、鹿児島では2倍の1234トンを記録した。県漁連によると、主な漁場はトカラ列島から奄美大島の近海。水揚げの中心は大~特大サイズの1尾5~6キロ。今後は5月に入れば伊豆諸島近海まで群れが移動する。静岡・御前崎では2・9倍の64トンとなった。
一方、千葉・房州勝浦は9割減の55トンと振るわない。伊豆海域周辺の群れが薄かった。が最近は徐々に群れが見えてきた。同海域の群れは秋口にかけて東北沖に北上するため、今後の各地での水揚げ増にも期待がかかる。
今年はカツオの他、ビンナガの漁獲も振るわないもようで、資源量や回遊経路が影響している可能性もあり、今後の動向を注視したい。
(みなと新聞取材)