14日までの4月全国主要港のマイワシ水揚量(速報値)は前年同期比1%減の2万2606トン。1〜3月の水揚げは前年を大きく上回っていたが、一服した格好だ。
太平洋側では、巻網船がこの時期に狙うのはサバ類だが、群れの居場所が深いため獲りにくい状態にある。代わりに巻網船がマイワシを狙う千葉・銚子では、1〜3月のマイワシの水揚げが前年を上回り、4月も同日現在4%増の1万4840トン。魚体は1尾45グラムほどのものが多い。定置網物を中心とする宮城・石巻では、15%増の1967トンを水揚げしている。
日本海側の鳥取・境港ではここ数年の傾向通り、3月に水揚げが集中。3月の水揚量は5倍の1万9214トンだった。4月も14日までで66%増の4030トンと前年を大きく上回った。魚体は50グラムほどとなっている。
今後は、銚子では5〜6月ごろに北上群が獲れ始めそうだ。境港では前年同様、3月と比べて4〜5月に漁獲が減り、月間3000〜5000トンで落ち着くのではないか。
(みなと新聞取材)