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vol.1074

生鮮ブリ 巻網など上旬3倍900トン

太平洋側の定置好調維持

 4月上旬現在、天然ブリ(イナダ、ワラサなどを含む)の水揚げは三重や和歌山、高知の定置網が中心である。サイズは1尾7キロほど。産卵期で九州西沖や紀州−四国沖などに集群している。巻網は東シナ海の九州西方や日本海の浜田沖が主漁場である。
 各県によると、三重の大型定置網の水揚量は3月19日〜4月1日に前年同期(3月20日〜4月2日)比9%増の312トンだった。高知の5組合の水揚げ尾数は3月22日〜4月4日にブリ級が4割増の7万4785尾、メジロ級が56%増の1万6873尾だった。和歌山も増産傾向。太地の定置網は3月18〜31日、ブリを3・6倍の1万772尾、ワラサを7割増の627尾だった。
 巻網中心に年間水揚量の4〜5割程度を捕捉するが、3月は前年同月比4割減の3256トン(速報値)。4月1〜8日現在の水揚量は前年同期の2・9倍の865トンになった。
 4月も前月と似た状況が続く見込みで、産卵後は中・大型魚は北上期に転じ漁獲対象から外れるため、夏場は1尾1キロ級が主体であろう。

   (みなと新聞取材)
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