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vol.1073

生鮮釣カツオ 3月漁例年並み1800トン

鹿児島が99%、特大サイズ8割

 全国主要漁港における3月の生鮮一本釣カツオの水揚量は例年並みとなっている。3月の全国水揚量(速報値)は前年同月比31%減の1814トンだった。豊漁だった昨年を下回ったものの、不漁だった2020年の2倍となった。今後の水揚量について、不漁だった20年をやや上回り、19年並みで推移する予想である。
 3月の主漁場は奄美大島の東で、鹿児島が17%増の1790トンと全国の水揚量のうち99%を占めた。県漁連によると、魚体は例年3月は中(2〜3キロ)が中心だが、今年は特大(5〜8キロ)が7〜8割を占め、比較的脂のりも良いという。
 その他、鹿児島・枕崎は14トン(前年はゼロ)、千葉・房州勝浦は99%減の6トン、静岡・御前崎は92%減の3トンにとどまった。黒潮に乗って九州から日本の沿岸を北上する「初ガツオ」は今月以降になりそうだ。
 今後も特大主体に奄美大島の東でしばらく漁が続くとみられる。日本沿岸域の水温が季節とともに上昇し、カツオの適水温になれば四国沖にも漁場が移るだろう。

   (みなと新聞取材)
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