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vol.1071

生鮮サバ類 3月水揚量3分の1

17日 銚子6割減、長崎失速

 3月の全国主要港での生鮮サバ類の水揚量(速報値)は17日までに前年同期比65%減の1万1475トンにとどまっている。太平洋岸では千葉・銚子、対馬暖流系群では長崎(ともに巻網主体)が水揚げ港の中心だが、巻網が他魚種中心の漁場形成となっている。
 太平洋側では、2〜3月はマイワシ主体の水揚げで、サバ類は群れの水深が深く、巻網で獲りにくい。銚子は3月中旬の魚体が120グラム主体と小さく、水揚げも63%減の7269トンと低調だ。底引網や定置網による水揚げが主力の宮城・石巻も67%減の682トンにとどまっている。
 太平洋側の今後の漁動向は、3月中旬以降、静岡・沼津、三重・奈屋浦でサバ類の水揚げが増え、産卵群の南下状況次第では宮崎県北浦でもまとまる可能性がある。
 長崎は1〜2月は好調だったところから水揚げが失速したが、3月は7%増の528トンで、500グラム以上の大きなサイズも多い。ただし、季節柄、漁場形成はマアジ中心に移り変わっている。

   (みなと新聞取材)
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