2月のブリの水揚量は巻網を中心に増加した。2月の生鮮ブリ(イナダ、ワラサなどを含む)の全国主要港水揚量(速報値)は前年同月比80%増の2252トンに増えた。
巻網物が主体の鳥取・境港の水揚量は6・6倍の1140トン。境港は1〜2キロの小型魚が漁獲の中心で、10キロ級のブリは1月下旬以降に獲れ始めた。福岡は2・5倍の394トン、長崎は6・8倍の239トン。一方で、千葉・銚子は84%減の121トンだった。
北陸の各県の発表などによると、富山県の水揚量は5割増の36トンと増加。一方で、新潟県の両津湾(佐渡市)の定置網は2月上旬(1〜10日)が前年同期比3割減の16トン、石川県の定置網は1月28日〜2月26日の30日間で73%減の22トンにとどまった。
昨年12月までは日本海の高水温の影響で沿岸に群れがなかったが、今年1月には水温が低下し北陸や山陰で大型魚も混じるようになった。2月については漁獲のペースが落ちた。