生鮮マアジの1月1〜20日の全国主要漁港の水揚量は2383トンで、低調だった前年同期に比べ7割増。上旬に1238トン、中旬に1145トンと同程度の水揚げがあった。
主漁場は九州西沖海域で、魚体は体長21センチ前後、体重120グラムの1歳魚が主体。中旬時点の対馬海域ではマサバ主体の操業ながら、春先にかけてマアジの水揚げが伸びるだろう。
2021年の全国主要漁港水揚量は前年比13%減の6万7668トンだった。2年連続で7万トン台で推移していたが、東シナ海での水揚げが伸びなかった。資源評価、予報会議では悪くなかったが、漁場に来遊していない。年間水揚量が多かった港のうち、長崎が1%増、松浦(長崎県)が10%減だった。
鳥取県境港の隠岐海峡周辺はブリ類の水揚げが多く、マアジの水揚げがほとんどなかった。特に12月の境港の水揚量は、マアジが195トンに対して生鮮ブリ類が1605トンと差が大きかった。年間では7463トン(前年比33%減)に対し、1万70トン(8%減)。