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vol.1045

生鮮ブリ類 定置、巻網ともに不振

1〜23日12%減2200トン

 今期の天然ブリ(イナダ、ワラサなど小型サイズを含む)漁は定置網、巻網ともに不漁傾向にある。水温の高さや来遊量の減少、11月以降のシケの多さが要因。水揚げ港は定置網で石川や富山、新潟・佐渡、巻網で鳥取・境港が主体だが、各地域でブリが少なく、ツバスやイナダなど小型サイズが多い。
 JAFICがまとめた全国主要港の1月〜12月23日までの巻網物を中心とする生鮮天然ブリ(同)水揚量(速報値)は前年同期比18%減の4万215トンだった。12月1〜23日の水揚量は12%減の2193トン。うち、水揚量の半分以上を占める境港は19%減の1222トン。
 定置網の水揚げが主体の北陸などの各県の発表でも、水揚量は減少傾向。富山県の同上〜中旬のブリ類の水揚量は26%減の253トンだった。石川県の定置網の1〜15日水揚量は9割減の13トン。新潟県の両津湾(同佐渡市)の定置網水揚量も1〜20日が54%減の28トンとなった。水温が高く、ブリが沿岸に寄り付かない可能性がある。

   (みなと新聞取材)
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