全国主要漁港の1〜15日における生鮮サバ類(マサバ、ゴマサバ含む)の水揚量(月報、速報値)は前年同期比55%減の1万881トンと低調だった。魚はいるが、シケなどの影響で減少したとみられる。
1〜15日に水揚量が最大だった千葉・銚子は35%減の6265トン。11月下旬から12月中旬にかけて犬吠埼沖に漁場が形成され、北部巻網を主体に漁獲した。魚体長は30センチ前後で300グラム前後の2、3歳魚が中心。来年1月ごろまでこのサイズが主体となる見込みである。
11月(年報、速報値)は前年同月比11%減の3万3058トンで、少なくとも2014年以降の11月では最少だった。11月下旬もシケが多く、1網当たりの漁獲量は伸びなかった。一方で、11月の水揚量が最大だった宮城・石巻は定置、トロールを中心に49%増の7294トンと増加した。
12月は銚子港での水揚げが主体となる見込みで、今後については、太平洋側の漁獲量は前年並みか上回る、東シナ海側でも前年並みか上回ると予想している。