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vol.1035

生鮮ブリ類 水揚げ3000トンスローペース

1〜25日 境港巻網、久慈定置は小型中心

 11月1〜25日の全国主要港の生鮮天然ブリ水揚量(速報値)は3052トン。前年11月が月間4672トンだったことに比べてペースが遅い。近年の資源が減少傾向にあるという政府の科学分析と一致した状況となっている。
 水揚量の最多は巻網を主力とする鳥取・境港で、25日までに1760トン。大型の“ブリ銘柄”ではなく若魚が多く、ワラサ級主体にハマチ、ツバス級が獲れている。
 次いで漁獲の多いのは定置網を主力とする三陸の岩手・久慈で152トン。三陸の定置でも大型魚が少なく、ワカシ・イナダ級にワラサが混じることが多いようだ。
 北陸の新潟・佐渡や富山・氷見では、11月に入って定置網にブリ銘柄の大型個体が入り始めている。石川県によると、今年は水温条件が悪く、2年前に2〜4キロサイズが少なかったこともあり、11月〜来年3月の同県主要10港の4キロを超える寒ブリの漁獲の予測は330トン程度と前年約半減、過去10年平均3〜4割減が見込まれる。富山県も今冬の環境条件から、新潟と比べ石川や富山に来遊する資源が少ない可能性があるとみている。

   (みなと新聞取材)
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