生鮮サバ類(マサバ、ゴマサバ含む)の11月1〜19日の全国主要港水揚量は前年同期比11%増の1万3791トン(速報値)だった。前年よりも早く魚群がまとまった。中心サイズは1尾200グラム。同300〜500グラムは4割程度を占める。
太平洋側の主漁場は青森・八戸沖−宮城・金華山沖。最も水揚量が多い水揚げ港は宮城・石巻で前年同期の7・1倍の5565トンと全体をけん引した。続く岩手・宮古は10・1倍の1614トン。両港では11月以降、底引網による水揚げが続いたが、同中旬以降は巻網による水揚げも続き、前年同期を大きく上回った。
一方、八戸は72%減の1545トンで、八戸沖の漁場が散発的で水揚げがまとまらなかった。
今後の水揚量については、前年よりも早く魚群がまとまっているため、11月の水揚量は前年同月の3万7277トンを上回る予想である。主漁場は水温が低下し、魚群が南下することから、金華山沖−福島・小名浜沖になる見通しで、主体サイズは現在と変わらない。