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vol.1027

生鮮スルメイカ 10月6割減産2000トン

11年以降で過去最低

 生鮮スルメイカの水揚げが低調だ。10月の全国主要漁港水揚量(速報値)は前年同月比63%減の1979トンで、2011年以降の10月で過去最少となった。資源量が年々減っており、再生産がうまくなされていない。夏場の高水温や他国船の漁獲が増えていることも要因であろう。
 主要漁港のうち水揚量が最多の石巻(宮城)は4%増の286トンと微増した一方で、宮古(岩手)は8割減の231トン、八戸(青森)は8割減の225トンと大幅に減少した。
 11月上旬(1〜10日)の水揚量(速報値)は前年同期比2割減の768トン。うち石巻が3割減の195トン、長崎が20倍の188トン、羅臼(北海道)が4・7倍の121トンなどだった。魚体の大きさは石巻の沖合底引では1尾約200グラム程度、長崎・五島沖の巻網では400グラム程度となっている。
 今後の水揚量の見通しは、産卵で魚群が南下するので漁獲量はさらに減少し、漁場は産卵場周辺の山陰―九州北部のみになるだろう。

   (みなと新聞取材)
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