10月の生鮮一本釣カツオの全国主要港水揚量は前年同月比30%減の2106トンだった。9月までの前年を大きく上回る漁獲量から一転。生餌を十分に確保できず出漁回数が減少した他、1隻当たりの日量平均漁獲量の減少が響いた。
上旬から中旬には東北―常磐沖で操業。群れが薄くなり、初旬に3・9トンだった日量平均漁獲量は2・6〜2・8トンに減少した。
下旬の主漁場は常磐―房総沖。生餌の不足や燃料費の高騰から、沖まで行かないと判断した船が多かった。青森県沖では戻りカツオを狙った操業が少数あり東沖で漁獲したカツオは脂のりが良かったとの話もあった。。東北北部沖で漁獲したカツオも脂のり、身質ともに良かった。
終漁時期については、11月中にほぼ終漁となる見込み。漁場は関東沖以南の海面水温20度以上の海域になり、漁船は帰港途中にカツオがいれば漁獲する方法で、沿岸近くを南下していく可能性が高い。11月は5日までに297トンを漁獲している。