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vol.1023

生鮮ブリ類 小型中心に16%減産2100トン

1〜21日 境港、石巻とも3割減

 10月1〜21日の全国主要港の生鮮ブリ類水揚量(速報値)は前年同期比16%少ない2123トンだった。シェア最多の鳥取・境港は28%減の828トン、続く宮城・石巻は34%減の191トン。
 境港の水揚げは巻網物が中心で、魚体サイズは、19日に“ツバス”サイズが漁獲の6割を占めるなど小さく、漁獲ペースも昨年より遅い。
 定置網主体の石巻も漁獲ペースが上がらない。魚体が例年よりかなり小さく1キロ未満が中心で、2歳以上のブリが少なく、小型の1歳魚以下が獲れているようだ。
 定置網を主力とする三陸の港は全体に漁獲が少ない。1〜21日の水揚げは岩手・大船渡で24%減の146トン、同・久慈で80%減の47トン。例年、三陸では秋が深まると北方から来遊するブリの漁獲が増えるが、今年は北の青森でも獲れていない。今後も伸び悩む懸念がある。

   (みなと新聞取材)
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