10月1〜13日の全国主要漁港の生鮮サバ類(マサバ、ゴマサバ含む)の水揚量(速報値)は前年同期比98%増の3271トンだった。長崎を主体に青森県八戸や宮城県石巻などで前年を上回り、全体の水揚げをけん引した。全国主要港の平均浜値は2割安のキロ93円だった。
このうち、水揚量が全国最多の長崎では約6・6倍の1131トンを記録した。九州西沖を主漁場に0歳魚(ローソク)が中心。水揚げが増えた要因は現時点では不明だが、0歳魚が多いことから加入が前年より良い可能性がある。
八戸では64%増の346トンを記録。1尾300グラム台や50グラム台を主体に水揚げする。まだ南下群は出てきておらず、八戸沖には暖水塊があり水温が高いため、本来群れる場所ではない。八戸沖のサバは、沿岸に居残っていたわずかな群れではないかと推測する。
石巻では53%増の864トン、岩手・宮古では約3・5倍の598トンを水揚げした。
今後は11月中旬ごろまで水揚げは伸びないだろうと予想される。サイズは現在と同程度で推移するだろう。