9月の生鮮サンマ水揚量は1000トン未満だった昨年同月よりは多くなったものの、2019年以前と比べると低い水準になる見通しだ。
9月1~24日の全国主要港水揚量は前年同期比2・2倍の1869トン。19年同期比では4割減となった。
水揚げ港は北海道・花咲が8割以上を占めた。主漁場は北海道落石東南東460~720カイリの公海。道東海域への来遊量は少なく、資源量の少なさを反映している上に海況も良くない。
10月の水揚げは徐々にまとまる見込みであり、20年同月(1万980トン)と比べると多いが、19年同月(1万6007トン)と比べると少なくなる可能性がある。水揚げ港は、宮城県気仙沼と女川、岩手県大船渡での水揚げが増える見込み。
今後も引き続き主漁場は公海となる見通しだが、23日から落石東南東300~350カイリで獲れ始めたため、10月は同海域での漁獲が中心になるのではないか。
9月の中心サイズは1尾90~120グラムと小型だったが、サイズが大きくなり始めているので、10月は1尾100~120グラム中心になるだろう。