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vol.1004

生鮮スルメイカ 8月6割減の1200トン

11年以降で最低漁 花咲は大幅増

 生鮮スルメイカの水揚げが低調だ。8月の全国主要漁港水揚量(速報値)は前年同月比64%減の1174トンで、少なくとも2011年以降の8月で最少となった。主要漁港のうち、水揚量が最多の花咲(北海道)は10倍の301トンと大幅に増加。一方で、八戸(青森)は9割減の166トン、金沢は6割減の201トンだった。
 花咲では8月17日ごろから操業が本格化し、31日現在で小型イカ釣漁船90隻超が出漁。1日当たり4000〜8500箱(1箱18〜20キロ程度)を水揚げした。他に獲れている漁場がなく、船が一気に集まった。
 青森県の太平洋側(下北半島)は複数の大型低気圧通過による水温低下で漁模様が上向き、下北一帯で1日計4000〜1万箱を水揚げした。八戸―青森県三沢沖の巻網ではサバなどを中心に漁獲しているが、イカも徐々に増え、1日10〜20トンの漁獲ペースだった。
 8月中旬以降は、水温が低下して不漁傾向が多少緩和され、9月については沖底が始まるので多少は獲れるのではないだろうか。

   (みなと新聞取材)
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