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vol.1003

生鮮釣カツオ 荒天も7%増3100トン

1〜27日 魚体大型化、“戻り”も期待

 8月1〜27日の生鮮一本釣カツオの全国主要港水揚量は前年同期比7%増の3121・7トンだった。悪天候日が多かったが、1日1隻当たりの漁獲量は前年よりかなり多く、水揚量が少ない印象にはなっていない。魚体サイズは7月の47センチ前後から徐々にサイズアップ。下旬には53センチ前後になった。
 漁場は海面水温の低下から、7月に比べて南下した。海面水温が平年より高かった上旬は黒潮続流の北側で東北沿岸から沖合にかけて広く分布。中旬は北緯40度・東経152度付近で操業。台風後はやや南下・陸寄りに動き、23日の週は北緯39度・東経146度周辺で操業したという。主要港の宮城・気仙沼の水揚量は34%増の1925・6トンだった。
 今後の主漁場については、来遊量が多いので、沖まで探しにいかなくても、比較的気仙沼に近いところで漁獲できる可能性が高い。水温が低下する9月下旬ころから10月下旬には脂のりの良い「戻りカツオ」が期待される。新口でおいしいカツオが十分な量獲れるのではないだろうか。

   (みなと新聞取材)
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