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2025年1月15日
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生鮮サバ 24年12月水揚量3割減

日本海好調も太平洋不振

全国主要漁港における生鮮サバ類(マサバ、ゴマサバ含む)の2024年12月水揚量は前年同月比27%減の1万7419トン(速報値)だった。主要港で見ると太平洋側で不漁、日本海・東シナ海が好調であった。水揚量が最も多い長崎・松浦は5割増の4747トンだった。

主漁場のうち、太平洋側は三陸南部―常磐の巻網と三陸の底引網。日本海は巻網、山陰および東シナ海側は巻網で対馬海域が好調だった。対馬海域は10月から好調が続いている。集群しやすい環境にあったと考えられるが、具体的にはよく分からない。松浦の産地関係者は「今冬は脂質の少ないサバが多い」とした。

太平洋側は海洋熱波の影響や資源の減少と考えられる。また、12月は太平洋北部では通常1月から漁獲が増えるマイワシが巻網で多く獲れたため、巻網漁船がサバ類を狙わなかったことも要因として考えられる。

水産研究・教育機構は昨年末に6月までの長期予報を公表した。マサバは「犬吠埼以北の巻網では極めて低調であった前年を上回るが、その他の海域では前年並み~下回る」、ゴマサバは「引き続き低水準」としている。

(みなと新聞取材)

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