おさかなまるごといただきます!

2011年03月号

「 冷凍いか 」

本日のお取り寄せ

本日の料理

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イカについて

ごく最近まで、日本で食べられている魚貝類の中で最も食べられているのがイカだと言われていました。※現在ではマグロ・サーモンに僅かに抜かれています。

イカは昔から日本人にはなじみが深く、種類も豊富で料理方法もたくさん有ります。その上低カロリーなのに栄養豊富でメタボ対策にはぴったり!の食材ですね。疲れた体を元気にする「タウリン」もたくさん含まれています。

イカは、ほとんどの部分を食べる事が出来ます。イカをおろして残ったのは目と軟骨、クチバシ(カラスと呼ばれているところ)だけ(※それらも地域によっては料理にして食べます。)200グラムのイカで、捨てるところは15グラム弱です。

イカには、コウイカ科・ヤリイカ科・アカイカ科があります。イカの寿命は案外短く、どの種類もだいたい1年です。。

アカイカ科のスルメイカは日本の魚貝類の総漁獲量の5%を占めており、昔から日本人がもっとも親しんできたイカです。。鮮魚売り場でお目にかかるのは、だいたいこのイカです。ヤリイカよりは甘みが少ないですが、お刺身では歯ごたえを楽しむ事が出来ます。

(代表的なイカの旬)

  • 春:ホタルイカ
  • 夏:アオリイカ、アカイカ、コブシメ(沖縄のイカ)、スミイカ、シロイカ(夏〜秋)
  • 秋:紋甲(もんごう)イカ、ヤリイカ(秋〜冬)

イカの目利き(生)

イカの鮮度の見分け方はイカによって多少違いますが、目が黒々しているもの、表面に張りのあるもの、吸盤がしっかりしているものです。

心配されるのがアニサキスですが、ほとんどが内臓に寄生しているので安全性は高く、身に入っていることはまれです。

家庭で安全を期すなら、冷凍庫に2日ほど保存するとアニサキスは死滅すると言われています。それを解凍してお使いになると良いでしょう。

イカは冷凍しても大きな変化が有りません。味も栄養もそのままです。宅配寿司や回転寿司をはじめとして、イカを使う外食業界でも冷凍イカがよく使われます。再冷凍しても品質が変わらず、おいしく食べられるのが特徴です。

イカの目利き(冷凍)

他の魚も一緒ですが、水揚げされて時間が経つほどに鮮度は落ちて行きます。ですから冷凍までの時間が短い船内急速冷凍は、生のまま売られるているよりも、場合によっては鮮度が良いとも言えるのです。

冷凍イカの解凍方法

今回は、流水、溜め水、お湯での解凍を試してみました。結果としてはどれも大差はありませんでした。一つ言えるととしたら、かなり気軽に解凍してもいかの場合は味や食感を損なうことは少ないということでしょうか。

解凍方法詳細は、他の実験結果と一緒に「おさかな実験室!」をご覧下さい。

イカの捌き方

足を引き抜く前に、胴の中で内臓とくっついている部分を指を奥まで入れてはずします。hover/DSCF2341.JPG

胴をしっかり持って、内蔵やスミ袋をやぶらない様に足を引き抜きます。hover/DSCF2348.JPG

胴にくっついている軟骨も引き抜きます。hover/DSCF2360.JPGhover/DSCF2358.JPG

引き抜いた胴は内側がヌルヌルしているので良く洗います。(※この時こすったりしない)洗ったら、キッチンペーパーなどで押さえる様に水気をとります。

エンペラと胴がくっついている部分に親指ぐっと入れて剥がし、そのまま皮を一気に下へ引っぱります。hover/DSCF2372.JPGhover/DSCF2370.JPGhover/DSCF2366.JPG

先ほど皮が一部分だけ剥けた所から左右に剥がし、後ろ向きにしたらくるりと全部を剥がします。hover/DSCF2377.JPGhover/DSCF2376.JPG

エンペラの付いていた部分に包丁をいれて、胴を切り開きます。hover/DSCF2388.JPGhover/DSCF2386.JPG

足は付け根で内臓を切り離します。足は目と目の間に包丁をいれて開き、目とクチバシを切り取ります。長い2本の足は切りそろえますhover/DSCF2396.JPGhover/DSCF2392.JPG

吸盤はこそげ取りますが皮はむきません。煮物や丸焼きの時は皮をむかず、そのまま輪切りにしたり包丁目をいれます。hover/DSCF2399.JPG

イカ料理のコツ

イカのお料理は本当にたくさん有ります。お刺身、リングフライは定番ですね。イカめし、マリネ、煮付け、蒸し物と、色々な素材とも相性が良く、炒めものにも大活躍。おかゆ、パエリア、ピザにも使われます。

和洋中と大活躍のイカですが、一つ欠点が有ります。それは料理をすると硬く成ってしまうことです。「火を通しすぎない事!」が基本なのですが、失敗することもあります。そこで少しだけコツをお教えしましょう。

イカの身は60度で固まり始めます。それならばそこで止めてしまえば良いのです。

  • お鍋にイカがしっかり浸る程の水を入れ、そこにイカを沈めます。
  • 火をつけて60度になったら火をとめてイカを取り出します。
  • 60度は温度計を入れておく必要はありません。イカの身がプワ〜と膨らんできたら60度です。
  • イカを取り出して、煮汁に味付けをしたり他の野菜などを入れて火が通ったら、再びイカを戻して一煮立ちさせれば良いのです。
  • 中華料理の炒め物では下味に少量の重曹を使かったり片栗粉を使って、硬くなるのを防ぎます。

料理で残ったゲソは、茹でてサラダで食べても良いですが、小さく切ってワタと和え、アルミホイルに包んでオーブントースターなどで焼くと、粋なおつまみになります。さあ!イカを食べ尽くしましょう!

まるごと調理してみたら...

冷凍いかを使うのは、実は初めてだったんです。

住んでいる場所柄、新鮮な魚貝類が手に入り易いので、今まで敢えてまるまる一杯の冷凍イカを使う機会がありませんでした。

しかし使ってみてびっくり!これ、かなり良いです。

解凍方法も至って簡単ですし、船内冷凍なだけあって新鮮さはお墨付き。その証拠に、捌いた後の手もまな板も臭わないんです。生でもいつも少しは臭ってましたが、殆ど臭いが気になりません。

足を引き抜く時にも、内臓が半解凍だと破れるのを気にせず引っ張れます。

ワタを開く際にまな板や包丁が汚れにくく、扱い易いのも助かります。

刺身を引く際も都合が良いし、もちろん味にも全く問題はありません。刺身にして食べ比べても、生か冷凍かなんて素人には全く解らないと思います。

余りに使い勝手が良いので馴染みの魚屋さんにその話をしたところ、既にその良さはご存知で「船内冷凍は肝がいいんだよ。塩辛にすると美味しいぞぉ」と逆に教わってしまいまいした。

最初は解凍に自信がなかったのですが、実際に調理してみた結果、「味」「使い易さ」「お値段」のどれをとっても船内急速冷凍イカはお勧め出来ます。論より証拠。まずお使いになってみてはいかがですか?

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