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2025年12月11日
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vol.1397 記事一覧

生鮮スルメイカ 11月漁17%減

中心は三陸底引と定置

11月の全国主要港の生鮮スルメイカ水揚量は、漁獲枠(TAC)の超過で小型イカ釣の操業が停滞するなど、前年同月比17%減の878トンだった。5~9月に前年よりハイペースで獲り、枠を消化。11月は残枠のある三陸の沖合底引網や沿岸漁業が生産の中心となった。

沖底がある八戸(青森)が18%増の249トン、小型底引網と定置網を持つ宮古(岩手)が23%減ながら200トン、定置を中心とする山田(同)が4倍の78トンと三陸中心だった。沿岸漁業の枠の一部を小型イカ釣に振り分けた北海道では、小イカと定置を併用する羅臼が2・4倍の67トンを揚げた。

魚体は羅臼で170~200グラム程度が4~6割で、三陸などの底引や定置は100~300グラムとまちまちだ。

夏場の三陸で漁獲が伸び、資源の発生が改善したと解釈した水産庁は9月と11月に増枠。当初の1万9200トンから2万7600トンとなった枠だが、限りがあり八戸の沖底は1日30トン程度に抑えている。

日本海は不漁だ。残枠があり、盛漁期が2~4月の富山では水揚げが始まったが1日数十キロと少ない。

(みなと新聞取材)

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